「〇〇とは」の使い方【日本語文章表現】

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「〇〇とは」を使用する場面

文章表現でよく使用される「〇〇とは」ですが、どのような時に使用するのか確認してみましょう。

[連語]《格助詞「と」+係助詞「は」》
 「と」の働きを強めた表現。「予想とは違う結果が出た」
 定義・命題などの主題であることを示す。…というものは。「友情とは、かけがえのないものだ」
 文末にあって、下に続くべき語句を省略し、情意を強く表す。「もうこれきり会えないとは」「君の恋人が彼女とは」

今回は、3つの使い方のうち、2番目の主題であることを示す使い方について考えていきます。

Web記事でよく使用される表現

この使い方は、ある一つのことに着目したWEB記事でよく使われる表現です。

「〇〇とは、✗✗である。」

ある事柄に対して答えを提示する文章になりますが、この文章が書かれる前には問題提起されているケースがほとんどです。

それはタイトルであったり、見出しであったりします。

その際に肝心の後半部分が省略される場合があり、その場合の書き方が問題です。

タイトルや見出しで使われる「〇〇とは」

タイトルや見出しでは、問題提起として「〇〇とは、何なのか?」という意味合いで使用されます。

なるべく簡潔に仕上げたいタイトルや見出しでは後半部分を省略することがよくあります。

しかし肝心な部分を省略していては、日本語の表現として曖昧で中途半端です。

わかりきったことを省略してしまう口語(話し言葉)に近い表現ですが、文章としてはあまり適切とは言えません。

使い方は上記3番目の表現で、情意を強く表す時に使用するものですが、実際は主題であることを示す意味で使われているために適切な表現となっていません。

よくあるケースとして

タイトル「〇〇の噂の真相とは!詳細まとめ」

見出し「〇〇とは」

「〇〇とは」の正しい使い方

本来は「〜とは」の後に続く文章がある訳ですから、ただ省略しただけでは中途半端な文章になってしまいます。

単純なことですが、「〜とは」の後に「?」や「…」を付けるだけで印象がガラリと変わります。

先程のケースを変えてみると

タイトル「〇〇の噂の真相とは?詳細まとめ」

見出し「〇〇とは…」

タイトルでは「〜とは」の後に「?」が付くことで問題提起していることがハッキリします。

見出しで「〜とは…」とすることで、この先に回答が書かれていることが推測出来ます。

「〜とは!」というビックリマーク(感嘆符)を使った場合はどうでしょうか?

感嘆符は、驚きや強調表現、注意喚起で使われます。問題提起する文章には相応しくない表現となります。

感嘆符を使用したいのであれば、「噂の真相とは」という表現にせず、「噂の真相に迫る」のように疑問形にならないようすれば良いでしょう。

些細なことですが、これだけで文章の印象が変わりますので、語尾には注意が必要です。

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